ストレッチは、どんなスポーツにおいても欠かすことができないウォーミングアップやクールダウンの一つで、体の柔軟性を高めることができるため、ケガ予防や筋肉を癒すことに繋げることができます。ダンスクラス後のストレッチはなぜ重要なのかという理由はいくつかありますが、主にケガ予防・使った筋肉を癒す疲労回復効果・柔軟なダンスに対応できるといった3つの理由が挙げられます。ダンスやスポーツなどは、その種類によって激しい動きを必要としますが、体を激しく動かすときに筋肉が固まったままだと伸びたり傷ついたりしやすくなってしまい、それがケガの原因にも繋がってしまいます。
ダンスやスポーツの後に体をほぐす動作を行えば、血行や代謝が良くなって筋肉の動きをよりスムーズにすることができますし、筋肉が柔軟に動けば肉離れや捻挫、靭帯損傷などの大きなケガを防止できる可能性も高められます。大きなケガをしてしまえばステージに立てなくなってしまうことはもちろん、普段の日常生活にも支障をきたしてしまうので、ダンスやスポーツの後のストレッチは欠かすことができない重要な項目といえます。さらにダンスクラスの後のストレッチにはホルモンの分泌を良くする効果もあり、これにより疲労回復効果も期待することができます。激しい動きによって筋肉が疲れていたり緊張状態になっていると翌日にも響いてしまいますが、その筋肉をほぐしてあげることで翌日の筋肉痛のリスクを軽減することにも繋がります。
また、ダンスの振り付けは多種多様で、足を高く上げる振り付けなどは体が柔らかくないとできませんが、体の柔軟性が高まっていれば動きを大きくカッコ良く魅せられますし、肩・腰・足などの可動域が広いほど、さまざまな振り付けに対応することが可能になっていきます。特にダンス前後に腰をほぐすことは重要で、腰は体が温まっていない状態で負荷をかけると痛めやすい箇所なので、入念にストレッチを行う必要があります。腰の筋肉は、お腹を縮める・お腹を伸ばすの2つの動きだけで簡単にほぐすことができ、お腹を縮める動きは両手を肩から垂直に伸ばした状態で両膝をつき、太ももは骨盤と垂直の状態で四つん這いになります。
次にお腹を上に上げていくイメージで背中を丸めるとおへそを覗くような態勢になり、お腹が上がってお尻が下がっている状態になっていきます。そこから今度は逆向きに腰を伸ばしていくとお腹を伸ばす状態になり、胸を張るイメージでお腹を下に下げていくと目線は前から上へと上がっていくので、お腹が下がりお尻がしっかり上がっている状態になります。