ダンスクラスでトレーニングをするたびに全身に痛みを感じて、このままダンスを続けられるのか心配だという人のために、おすすめのウォームアップのやり方をご紹介します。まず意識しておきたいのが全身を動かして体温を上げる事で、全身が冷えた状態のままダンスのトレーニングを始めると、筋線維が硬いまま身体を動かす事になりかねません。まずはエクササイズの動作をいくつかこなして、全身の筋肉を柔らかくするのが理想的です。
最初にやっておきたいのは足の先端に手で触れる、つま先タッチという下半身だけでなく上半身の筋線維も伸ばせる運動法です。まずはマットの上などの腰を保護できる場所で寝転び、つま先だけを上げた状態から上半身も起こして手を伸ばして、上げた足とは違う側の手でつま先に触れる動作を繰り返します。つま先をなるべく高い位置に上げた状態でタッチして、手と足は真っ直ぐに伸ばすのが効果的です。
腹筋を刺激する効果のあるウォームアップをやっておきたいのなら、肘・膝タッチという立ったままできる運動法をおすすめします。足を腰幅と同じぐらい開いた状態で、両手は頭の後ろに当てた状態からスタートしてください。その姿勢のまま両肘を外側に向けると胸筋を刺激できて、そこから片側の膝を上げて肘と膝をくっつける運動です。骨盤や顔などは正面に向けたまま行うのがおすすめで、左右10回ずつ2セットはやっておくことで、腹筋や腰まわりの筋肉をバランスよく刺激できます。
有酸素運動の効果が期待できる腿上げという運動法は、太もものあたりの筋線維がダメージを受けやすい方々にぴったりです。足をこぶし1つ分ほど開いた状態で、かかとを少しだけ上げた状態で太ももを片方ずつ上げていきます。その動作を素早く繰り返しているだけで、大臀筋を刺激できて足の筋力も上がったと感じられるはずです。腿上げをやっている間は腕を素早く動かすのも効果的で、腕を動かす事によって肩や背中の筋線維も刺激できます。
肩こりの酷さに悩んでいる方々には肩の回旋という運動がおすすめで、腕がV字になるように持ち上げてから、両肘をゆっくりと後ろに引きながら肩を回すことで肩甲骨の周囲の筋線維をリラックスさせる運動です。
掌と爪先を地面についた状態で弧を描くような姿勢になり、少しお尻を上げながら片方の手で逆の膝を触る、リーチバックというウォームアップも肩こりに悩む人に合っています。腰から肩にかけての筋線維を刺激できて、ダンスのトレーニングにもついていける肉体を作れるはずです。